プライバシー保護に対する世界的な要求は、現在進行している最も重要な消費者行動の1つです。
世界中の91%の消費者が、企業が収集できる個人情報に不安を感じており[i]、42%がオンラインで共有するデータ量を減らすための手段を講じています[ii]。
プライバシー保護の向上を求める声を受けて、ほとんどのテクノロジープラットフォームでは、ウェブブラウザーやオペレーティングシステムにおけるデータ収集やユーザーの追跡に関する制限を導入、発表しています。
この重大な動きは、ブランドや広告業界に非常に大きな影響を及ぼします。
短期的には、多くのマーケターやパブリッシャーにとって、難問となることは間違いありません。ビジネスへの影響を最小限に抑えるためには、プロセス、業務の進め方、法令遵守の取り組み、テクノロジースタック、顧客データ戦略、さらにはビジネスモデルまでもが見直され、再考されなければなりません。
しかし、長期的にみると、データ問題をめぐってブランドと消費者の間に信頼関係を再構築するまたとない機会となります。成功の鍵を握るのは、消費者へのデータに関する教育の取り組みを強化し (消費者の67%は、自身のデータがどのように使用されているかについてほとんど把握していないと回答[iii])、かつすべての人に当てはまる、データを提供することで得られる対価を明確にすることです (自身のデータへのアクセスを許可することで価値を得ていると感じている消費者はわずか15%[iv])。
センセーショナルな課題でありながら、技術的な解決策がいまだに検討中であること、支持されるべき共通の基準がないことなどから、マーケターが迷いや不安を感じるのは無理もないでしょう。当社が実施したマーケター調査では、回答者の60%がトラッキング防止についてよく知らない、あるいはビジネスへの影響がわからないと回答しています。このことから、急速に変化しているこの状況がまだ十分に理解されていないことが分かります[v]。
Dentsuが世界のマーケターに向けて新規に発行したレポート『The Cookieless World』を活用し、市場独自の視点を超えて、周囲の雑音に惑わされることなく、今知っておくべきこと、明日から学べることを意識して、世界がクッキーレスになる2023年に向けて対応を進めていただければと思います。
詳細は、レポート本編 (英語) をダウンロードしてご確認ください。
[iii] Microsoft Advertising in partnership with iProspect, 2020 Consumer Privacy and Brand Trust Survey, Dec 2019 – Mar 2020, as featured in the report In Brands We Trust, published in April 2020
[iv] Microsoft Advertising in partnership with iProspect, 2020 Consumer Privacy and Brand Trust Survey, Dec 2019 – Mar 2020, as featured in the report In Brands We Trust, published in April 2020
[v] iProspect, iProspect 2020 Global Client Survey, November 2020, as featured in Future Focus 2021: Brands Accelerated, published in April 2021